最近耳にすることが多くなった「ギグワーク」。
リモートで最低限正社員として働いて、ギグワークで副業するのが一番効率が良く、そして自由に働けるのではと物思いにふけっています。
今日はもっと自由になれる働き方の可能性について考えていきます。
ギグワークって何?
語源のgig(ギグ)とは、ミュージシャンなどが一晩限りの契約でライブに参加すること。その言葉が転じて、単発で仕事を受けるという働き方をギグワークと呼びます。
スキマ時間にUber宅配をする、単発で請け負った資料のまとめなどをするのがギグワークの働き方です。在宅でできるものもあれば、実際にコンビニ店舗などに出向いて品出しなどを行うのもギグワーク。
その場限りの単発で仕事をすることも可能、プロジェクトベースなどで長期的に仕事を請け負うことも可能。「正社員」という形にとらわれない新しい仕事の形です。
「最低限のリモート正社員×副業ギグワーク」が最強な理由
理由は三つ。
- 自由
- やりがい
- 節税
詳しく説明していきます。
自由な人生が手に入るから
場所の自由
「リモート正社員」と「副業ギグワーク」の掛け合わせは、場所の自由が生まれます。
コロナで会社に行く必要がないことにみんなが気がつきました。一度手にした「場所の自由」を手放すのは難いためリモートワークは定着するだろうし、リモートワークを採用している会社の人気は向上し非採用企業の人気は低迷するため、企業としても導入していかざるを得ない状況になるでしょう。
そこでまた人々は、家賃が高く人口が密集している都心に住む意味がないということに気がつくのです。
海の近くに住む夢を叶えるのもよし、山奥で仙人のような生活をするでもよし、そして日本を脱出して海外を転々とする生き方も選ぶことができます。LCCで各地を転々とする働き方も需要がありそう。
お金の自由
地方に引っ越せば家賃がグンと安ってお金が浮く。通勤時間がなくなったので、その時間でギグワークで副業して収入が増える。お金が増えれば選択肢が増える。
この20年で平均年収は40万円も減っている中、家賃の節約と副業で収入を上げるのは効率的に使えるお金を増やすやり方になります。
そして増えたお金は投資に回せばより自由が手に入れられるはず。以下の通り、企業は社員の年収を上げるよりも株主への配当を上げることに注力しています。だったら株主側に回って美味しい蜜を吸いましょうということ。
上場企業の社員の平均年収が2018年度は692万円だったことが日本経済新聞社の集計でわかった。12年度から6年連続で伸びて年率換算では1%だった。
一方、同期間の純利益の伸び率は年率12%で配当総額も同じ12%伸びており、企業の株主重視の経営姿勢が浮き彫りになった。
時間の自由
ギグワークではいつ仕事をするかも自分の裁量で決めることができます。
時間に縛られることなく、自分が一番パフォーマンスを発揮できる時間に仕事をすればいい。そして結果的にベストなアウトカムを出すことができれば、そんな効率的な働き方ないですよね。
今日は働きたくないな〜って日は、働かなければいいんです。そんな日に仕事をしても、いいアウトカムは出にくいからね。
やりがいが手に入るから
あなたは自分の仕事が好きですか?
昨年のとある調査で、日本人は仕事が嫌いという事実が数字として明らかになってしまいました。簡潔にまとめると、日本人の仕事に対する意欲は以下の通り、ひどい有様。。。
・出世意欲が最下位
・起業&独立意欲も最下位
・勤務先に対する満足度も最下位
・なのになぜか転職意欲も最下位
・「自己研鑽で特に何もやってない」人の割合だけ栄えある第一位
一日8時間労働だとすると、一日の1/3は仕事をしている。どうせするなら、やりがいがあって自己成長に繋がる仕事をして、毎日ハッピーに働ければいいと思うのです。
正社員として勤めているメインの仕事をすぐに変えるのは難しいかもしれないけど、ギグワークなら自分の好きなことだけすればいい。今までやってみたかったこと、躊躇していたことも気軽に試すことができるし、おこづかいまでもらえちゃう。リスクもないのでやってみて向いてなかったら辞めればいいだけ、向いていれば経験を積んでその道に進むのもアリ。
私自身、やりがいは最も重要なポイントであり、仕事がうまく行ってると他のこともうまく回り始めるタイプ。やりがいは意欲と意識の向上に繋がるので、人生においてバカにできないと年々感じています。
節税効果があるから
黙って正社員一本!が一番税金を持っていかれるのは残酷な真実です。
まず税金。税金には所得税と住民税の二つがあります。所得税は5〜45%の累進課税、住民税は一律10%で、課税所得に対してこの率がかけられています。
課税所得=給与ー控除(経費)のこと。サラリーマンでは使える控除が少なく節税が難しいのが現実。しかし、副業で稼いで個人事業主になってしまえば、経費が使えるようになり、青色申告で65万円の控除が受けられるようになる、よって税金がかけられる課税所得を減らせるというわけ。
さらに、社会保険料を考えてみましょう。社会保険料には「健康保険」「介護保険」「厚生年金保険」「雇用保険」「労災保険」が含まれます。ご自分の給与明細を確認してみてください、その額に驚愕することでしょう。。。
社会保険料は税金と異なり、給与にかけられるもの。正社員である企業からの給与からは天引きされますが、社会保険料はダブって徴収することができないので副業である事業所得には社会保険料がかかりません。
例えば給与だけで1,000万円の場合は、1,000万円に社会保険料がかかります。しかし給与で500万円、副業で500万円稼いだ場合は年収は同じ1,000万円であるにも関わらず、社会保険料は給与である500万円にしかかかりません。
年収は減っているのに、税金と社会保険料が上がっている今の日本。社会保険に加入できる最低ラインは週に30時間時間以上、従業員501人以上の大企業では20時間以上なので、最低限のラインで正社員をやって副業でギグワークがベストの回答になりそうです。
頭を使って自分の身は自分で守りましょう。
ギグワークの問題点
これまでギグワークの可能性を話してきましたが、完璧な人間はいないようにギグワークも完璧ではありません。
私が考える現状の問題点は、給与が安い、社会保障がない、社会的地位が低く見られがちの三点です。
昨今騒がれている「ジョブ型採用」などで、餅は餅屋>総合職の考え方が浸透していき、ギグワーカーの価値が向上すれば明るい未来が待っているかも。既に国内では1000万人、アメリカでは5000万人ものギグワーカーがいるとの調査もあるので、ギグワーカーの定着にはそう時間はかからないかもしれませんね。
ただ現状では正社員と併用するのがベストになりそう。ギグワークの価値が向上するにつれ上記の問題点が解消されれば、ギグワーク一本で生きる道が見えてくるかもしれません。
ギグワークの未来
タイミーの社長が、企業目線ではギグワークからの採用をしていけば雇用のミスマッチを防げると言っていました。
要はギグワークを試用期間やインターン的に捉え、合えば採用しちゃうということ。確かに面接だけではその人の働き方までは分からないし、実際自分の会社を見ていても印象は良くても蓋を開ければ全然イケてなかったり、雇用された側も実力と会社の期待値のズレで病気になって会社に来なくなってしまったり、お互い不幸になっている様を何件も見ています。
日本の労働基準法では、一度正社員で雇用してしまうと解雇が非常に難しいのが現状。だったら、ギグワークで一回一緒に働いてみてから雇用を決めるやり方は、非常に理にかなっている。
まとめ
今日は今話題のギグワークについて考察してみました。
ギグワークの提供元としては、「クラウドワークス」、「ギグワークス」、「タイミー」あたりが大手でちゃんとやってるようです。私は在宅で仕事したいので、試しにクラウドワークスに登録してみました。実際に受注したらまた報告します!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊
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